今年の夏の男子三人旅の話を聞かせてもらった堀込さん。子育て主夫として、ファザーリング・ジャパンや、学校のPTAとしても活躍されています。
元々は、大手自動車会社に勤務時に”育休”を取得。奥さまのお仕事の関係で渡米を経験したりした後、退職。現在はフリーの翻訳家として活躍されています。ご家族は、研究者の奥様、小学2年生の長男くん、3歳で保育園に通う次男くんの4人。今回は、そんな堀込さんに、アレコレ聞いてみました。
■子育てで一番大切にしていることは何でしょうか?
<子ども扱いせず、一人の人間として扱うことです。>
■そのため何かしていることはありますか?
<小さいころから大人と同じ言葉を使って話しかけています。また押しつけずに、自分で判断させるようにしています。>
■子どもの将来を考えると、何が必要だと思いますか?
<3つあります。まずは、どんなトラブルや逆境にも、臨機応変に対応できる能力。これには、自分だけで解決できないときに他人を頼れる能力も含まれます。次に、親子の信頼関係です。いつでも味方がいるという安心感があるからこそ、子どもは大きく飛び立てるるのだと思います。そして、最後に人と違うことを恐れないこと。言わずもがなです。>
■そのために何かしていることはありますか?
<あまりヒントを与えずに、見守ること。本当にヘルプが必要なときにだけ介入するようにしています。また一緒に旅に出る(旅はトラブルの宝庫です)こと。そして親が一貫した行動をとること、楽しんでいる姿を見せること、です。>
■子育ての悩みは何かありますか?
<特にありませんね。強いて挙げるなら、上の子の食が細いことですが、それも時が解決してくれるでしょう。>
■どういう大人になって欲しいですか?
<周囲にポジティブな影響を与えられる人になってほしいです。「何だかよくわからないけど、○○くんと一緒にいると楽しい気持ちになれるよね」という感じの。>
■最後に、お子さんの好きなところを教えてください。
<長男:優しいところ。弟が危ないことをしたら守ってあげたり、転校生や新入生が勝手がわからずに困っているといろいろ教えてあげたりしています。
次男:ひょうきんでムードメーカーなところ。人を笑わせるのが好きで、しょっちゅうおかしなことをしています。おかげで、いるだけで場がなごみます。仕事やプライベートで行き詰っていても、次男の笑顔を見ると癒されて、またがんばろうと思えます。>
前回、聞かせてもらった男子三人旅の話でも思いましたが、男親と男の子の関係としては理想的な親子関係のように感じます。育休の先輩でもあり、男子二児の親としても先輩でもあるので、自分自身が、一番堀込さんの「子育てアレコレ」を聞きたかったのです。なお、堀込さんの育休取得周りの話は、ご著書の『子育て主夫青春物語「東大卒」より家族が大事』に詳しく書かれていますので、ご参考に。
こういう家族の元で育つと、どんな大人になるか非常に楽しみです。堀込さん、ありがとうございました。