ログハウスが作りたい!という夢のため、脱サラして、カナダに移住してしまった中原さん。昨年、遊びに行かせてもらったのですが自宅に自家製うんていがあったり、ツリーハウスがあったり、と子どもにとっても夢のようなお家に住んでいます。
ご本人、元々は大手銀行員!→ネットベンチャー→カナダに移住→すし屋の板前→そして大工という遍歴。それも、ログペンションの建築から経営まで自分でできるように、必要なことを全部経験してやろうという発想から選んだ遍歴だそうで、現在はカナダ在住。
日本人の奥さま、享子(みちこ)さんは、大卒後、OLを経てワーホリでカナダへ。現地のすし屋で出会って結婚。お子さんは9歳女の子、6歳男の子、4歳男の子、1歳半女の子の4人!全員がスーパーアクロバティックチルドレンです。今回は、そんな中原さんに、子育てアレコレ聞いてみました。
■子育てで一番大切にしていることは何でしょうか?
<やりたいと言い出したことは可能な限り挑戦させてあげることです。多くの成功&失敗体験を積ませてあげたいと思っているからです。>
■そのため何かしていることはありますか?
<勉強よりもスポーツに重点を置いています。
ハイキングや水泳、Gymnastic、スキー、スケート、サッカー、テニスなど、長女は何にでも臆せず挑戦するようになりました。
最近のヒットは極真空手です。大きな声で挨拶するとか、気合を入れる(集中する)とか先生や対戦相手に敬意を払うなどを教えてもらえるのもありがたいです。
庭にツリーハウスを作ったり、ベースメントにうんていや吊り輪を設置したり、家で運動できる工夫も常に考えています。子供が勝手に遊びを考え出して、知らないうちに成功体験を積んでくれるのでとても役に立ちます。うんていにぶら下がりながらテレビ見たり、9x9の練習したり生活の一部になっています。>
■子どもの将来を考えると、何が必要だと思いますか?
<言語や価値観の多様性を持つこと。タフな心身と行動力。子供達が大人になる頃には誰もが国籍・国境というハードルを越えなければ世の中が上手く回らない時代になっている気がするからです。>
■そのために何かしていることはありますか?
<移民国家カナダに住む権利を取得できたので、言語や多様性については自然と身についていくものと信じています。
また、我が家では子供達が居るときに、録画したニュースを毎日テレビで見るようにしていて、出来るだけ客観的に世の中で起きていることを一緒に話す時間を作っています。普段から世界に意識を向ける工夫をしていきたいと思っています。>
■子育ての悩みは何かありますか?
<特にありませんが、4人も居るとそれぞれに対して平等にブレずに接することが出来ているか、常に自問自答はしています。喧嘩っぱやくて、言い訳が多い長男にきつく当たってしまうことが多く、怒鳴った後に後悔することも少なくないんですよね。>
■その解決のために何かしていることはありますか?
<叱り飛ばした後は絶対後を引かず、逆に出来るだけ甘えさせてあげて、大げさに褒めるようにしています。仲直りの意味も込めて。そうすると気分がいいのか喧嘩もせず言うことも良く聞くようになります。あまり長持ちしませんが。(笑)>
■どういう大人になって欲しいですか?
<世のため人のためになる、頼りにされる大人になって欲しいですね。
息子2人が私と一緒に大工をすると言ってくれるのはとても嬉しいですが、そこから自立するまでの間に、私がなぜこの仕事を選び、楽しく生きているのか「親父の背中」をしっかり見せるのが親としての一番の役目だと思っています。>
■最後に、お子さんの好きなところを教えてください。
<長女;とても素直で真っ直ぐなところ。
長男;負けず嫌いで頑固なところ。
次男;誰にでも優しく出来るところ。
次女;おてんばで愛嬌があるところ。>
昨年、カナダのご自宅に遊びに行かせてもらった時に感じたのは、全員が自由にのびのびと育っているなあということ。カナダという環境の影響かな?と思っていましたが、実は、こういった中原家の方針の表れだったようです。
自宅に、うんていや、吊り輪があり、日常的にそれで遊んでいるからか、全員が元気いっぱいで運動神経の固まりのような感じでした。育つ環境がものすごい影響を与えているなあと実感したものです。
少し古いのですが、元祖子育て本とも言える、『ニキーチン夫妻と7人の子ども』のエピソードの現代版な気がします。ぜひ、ご参考に。
昨年、お邪魔した時は、まだハイハイくらいだった次女ちゃんが、すでにうんていをしていると聞いてビックリ。今度会える時が楽しみです。中原さん、ありがとうございました。