今回は、ロスアンゼルス在住の日本人演出家&プロデューサーご夫妻のモリヤさん。ともに映像関係のお仕事をされているご夫婦ですが、幅広くマルチにご活躍中で、近々、LAにラーメンショップもオープン予定とか。
今から10年以上前に、それこそLAでハリウッド並みの大撮影を一緒にしたことを今でも思い出しますが、その時には、お互いに子どももいなかったので、まさか、今回のような話を聞くことになるとは夢にも思いませんでしたが…。笑。
お子さんは、LAの陽射しを全身で満喫している4歳の元気な男の子、豪くん。すでに日、英、スパニッシュのトリリンガル。ゴルフにスイミングにと運動神経も抜群。そこに、スタッフォードブルテリア2匹と金魚
今回は、そんな憧れの環境で子育てされているモリヤさんに、子育てアレコレ聞いてみました。
■子育てで一番大切にしていることは何でしょうか?
<興味のあることは、何でもやらせることです。>
■そのため何かしていることはありますか?
<水泳は首がすわった瞬間から、
水につけて泳げるようにしたことで、水で遊ぶと言う遊びの幅が広がったと思います。とにかく、 虫でも動物でも何にでも興味を持つようにチャンスを与えています。水泳のコーチに習わせたり、 シュノーケルやサッカーや野球など、自分もいろいろなスポーツを一緒にやるようにしています。>
■子どもの将来を考えると、何が必要だと思いますか?
<サバイバル能力ですね。お金を稼ぐこともそうですし、
コミュニケーションをとることもサバイバルのひとつだと思ってい ます。あとは、強いハートが重要ですね。>
■そのために何かしていることはありますか?
<一番大きいのは、子供の将来を考えて、
アメリカに引っ越した事です。 311がきっかけになったのは事実ですが、日本の教育環境では、だめだ、と思い決心しました。1歳半からプリスクールに通わせてますが、 先生もカリキュラムも、とてもクリエイティブで面白いです。 先生がよく子供達を観察して4歳なのに「建築家」 もいいかもしれないですね。などと言うのには、ビックリです。 騒いでも制限しないでのびのびと褒めて育てるところがいいですね 。 来年から、義務教育が始まるのですが、自分も、もう一度こういう教育を受けたかったと思えるほど素晴らしいです。>
■子育ての悩みは何かありますか?
<52歳での初めての子供ということもあり、
自分にもワイフにも余裕があるせいでしょうか。これと言って悩みはないです。しいていえば、 どこまでこの子の人生につき合ってあげられるのか? ということです。>
■その解決のために何かしていることはありますか?
<自分の健康管理しかないですね。>
■どういう大人になって欲しいですか?
<ポジティブで、くじけない大人かな。
職業とかの希望は全くないです。人にやさしく、包容力のある大人になって欲しいですね。>
■最後に、お子さんの好きなところを教えてください。
<とにかくいろいろな事に興味を持ち、
海でも虫でも怖がらないところが好きです。来年は、僕と一緒に海に潜って、ロブスターを獲って食べるんだ! と張り切ってます。>
実は、自分の近い後輩で、いわゆる『ビバリーヒルズ育ち』がいます。彼らは、大学になって初めて日本に来た、という経歴でしたが、やはり発想とか、生活スタイルとか、持っている空気感が、完全にアメリカでした。
本人たちも、日本とのギャップには相当苦労していましたが、持ち前の陽気さで克服していました。個人的には、そういったLA育ちの人間を見ており、日本育ちの自分とは根本的な違いを感じていただけに、豪くんの将来が楽しみでもあります。LA育ちは、間違いなくスケールの大きな人間になると思います。ちなみに、そうしたLA育ちの人たちは、その後、誰もが人生を楽しんでいるように見えます。
個人的にも、LAは大好きな場所ですが、あそこで生活できて、学校に通える、というだけでも、とてもうらやましいと思います。また移住のきっかけが311というのも、モリヤファミリーの運命なのかな?と感じました。アメリカへの移住は、行きたくても行けない人も多いと思いますので、日本との違いなども、引き続き教えてください。
今までのお互いの10年の変化も大きかったように感じますが、今後の子どもが育つ10年の変化も、また大きなものになりそうですね。今回はありがとうございました!